だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

レッドクリフ

今日は火鍋を食べていた。

火鍋。

英語だと確かレッドクリフだったか。

お店は、友人のH氏から

「超本格的な火鍋店があるから、
ぶっだも是非!!」

と勧められた所へ行った。

店内に入ると、店員に
突然中国語で話しかけられた。

私 「えっ、あっ、あの」

店員 「ニホンジンデスカ!スミマセンスミマセン!

コニチハ!ヨウコソ!」

店員はカタコトの日本語を操った。

・・・超本格的な店かもしれない。

私は覚悟を決めて、
火鍋を注文した。


しばらくして、
火鍋が到着した。


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地獄の池のように
煮えたぎる赤。

これ・・・口に入れるの?

ヤダ・・・

だが、来てしまった手前、
もはや逃げることはできない。

私は意を決して、
肉を軽くしゃぶしゃぶし、
口に入れた。

突き抜ける辛さが
全身を駆け抜けた。

大ダメージ。

効果はばつぐんだ。

火の攻撃がこんなに効くなんて、
自分は草ポケモンなのだと痛感した。

たしかにこれまでのポケモン人生、
フシギダネチコリータみたいな
雑魚ばかり選んでいた気がする。

これまでのツケを支払う時が来たようだ。

一口食べるたびに噴き出す汗。

余りの辛さにめまいがした。

ポケモンにはつらすぎる。

このままでは草ポケモンを超えて、
植物状態になってしまうかもしれない。

私はひいひい言いながら
火鍋を食した。

しかし、不思議なもので、
しばらくすると段々
火鍋に慣れてきた。

最初は滝のように出ていた汗も
段々と減り、せせらぎのように
ささやかなものになっていった。

どこからか鳥の声も
聞こえるような気がする。

「コイツ、戦いの中で進化してやがる・・・!!」

自分の中のバトル漫画キャラがそう呟いた。

気づけば火鍋をおいしく
感じるようになっていった。

防戦一方だった戦いも、
攻めに転じ始めた。

先ほどまでは

「自分は草ポケモンなのではないか?」

と思っていたが、今では

「自分は水ポケモンかもしれない」

と感じ始めた。

火の攻撃など口ほどにもない。

こうして、火鍋との戦いは
私の勝利に終わった。

そして数時間後、腹を壊した。

やはり自分は草ポケモンなのだと再認識した。

 

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