だいたい日刊 覇権村

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成人式の思い出

 

 さて、成人式である。

今年もまた多くの若者達が

大人へなっていく。

感慨深いことである。

と、まぁこんな風に年寄りぶってみたが、

私が成人したのもつい2500年ほど前の話だ。

まだまだ大人になりたてほやほやである。

そしてもちろん私も成人式に参加した。

今日は私の成人式の思い出を話そう。

 

よく、最近の成人式は荒れている、

と言われる。

式では騒ぐ若者に激怒する市長や、

暴れて逮捕される若者のニュースが目立つ。

だが、それは今に始まった話ではない。

昔も荒んだ若者はいた。

多くの晴れ着サリー姿の人達の中、

いかれたターバンや、クルタパジャマで

乱入してくる若者はちらほら見かける。

 

また、式ではバラモン

スピーチしている最中に、

私語をする者、チャパティを食べ始める者、

陽気なBGMと共に

突然踊り出す者さえいたほどだった。

そのたびにバラモン

怒りのマントラを唱えたものだ。

 

そして式が終われば、

盗んだ象で走り出す者、

ガンジス川に飛び込んだりする者も現れた。

最近の若者は・・・

と多くの大人達は眉をひそめたものだ。

他にもそういう例はいくつもある。

 

だが、ちょっと立ち止まって

考えてみよう。

そういった事件ばかり

ニュースでは注目されるが、

いかれた若者はごく少数派である。

多くの若者は真面目にヨガを身につけ、

過酷なガンダーラ社会へと巣立っていった。

そしてそれは今も変わらない。

我々はそちらを注目しようじゃないか。

そして出来たら、

彼ら彼女らの門出を祝って欲しい。

 

それでは新成人の皆さん、おめでとう。

是非徳を積み、解脱を目指して欲しい。

荒ぶる若者は餓鬼道に堕ちよ。

 

私からは以上だ。