だいたい日刊 覇権村

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砂肝との戦い

私の人生は、砂肝との戦いの歴史、

と言っても過言ではない。

 

いや、ちょっと盛りすぎた。

でも、人生の0.2%ぐらいなら、

間違いなく砂肝との戦いの歴史、

と言えると思う。

 

と言っても、私が砂肝を

憎んでいるわけではない。

むしろ、私は砂肝が好きだし、

普段は砂肝と建設的な関係を

築いていると思う。

 

だが、それでも時に、

命をかけた戦いが始まることがある。

 

最初の戦いは私の子供の頃のこと。

突然砂肝が私の食道めがけて、

先制攻撃を仕掛けて来たのだ。 

 

第1次砂肝大戦の始まりである。

 

それは未曾有の大災害であった。

砂肝がのどに詰まりかけ、

私は危うく滅亡するところだった。

だが、何とか撃退することに成功した。

 

その後、「砂肝はよく噛んで食べる」

などの国際的枠組みが成立。

こうして平和が訪れたのだ。

 

だが、長き平和は人類に

過ちを忘れさせた。

砂肝との戦いの記憶はすでに過去のもの。

人は喉元過ぎれば砂肝を忘れるのだ。

そして数年前、悲劇が起きた。

 

第2次砂肝大戦の勃発である。

 

今回も砂肝による先制攻撃から始まった。

慌てて食べた砂肝が、

のどに詰まりかけたのだ。

人類とは学ばない生き物である。

 

今回は危なかった。

首都陥落一歩手前までいった。 

 

だが、今回も何とか砂肝を

撃退することに成功した。

この悲劇を忘れないために、

「砂肝をよく噛んで食べることを忘れない」

と憲章に追加された。

世界はまた平和を取り戻したのだ。

 

だが、もう油断はできない。

第3次砂肝大戦の危機が、

常に叫ばれている。

これが起きれば、世界(私の)が

破滅するとも言われている。

 

この事実は絶対に忘れてはいけない。

これを防ぐことが、

私の全人生(の0.2%ぐらい)

における戦いなのだから。

 

そのことを、今日の夕飯の砂肝を

食べてしばらく経った後に思い出した。

普通にすっかり忘れていた。

 

 

 

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