だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

歯医者へ行ってきた その1

歯医者へ行ってきた。

 

歯医者。

 

あの敗北者っぽい名前を

しておきながら、

実際は人生の勝者であるあれだ。

 

本当の敗者は私みたいなことを言う。

 

私はここしばらく負け続けた。

 

歯が痛い。

 

歯医者に行かなければ

ならないことは、

よくわかってる。

 

でも行きたくない。

 

だって嫌じゃないか。

 

あんな拷問器具みたいなもの

突っ込まれて、

ギュインギュインされるのは。

 

痛いのも怖いのも、

あまり好きではないんだ。

 

そうだ、明日だ。

 

明日こそは行こう。

 

そう言って月日が流れた。

 

 

だが、しばらくすると、

思い切ってクリニックの前まで来た。

 

しかし、そこで足は止まった。

 

そして、心の声がささやいた。

 

「もう十分頑張ったじゃないか。

 

これまでは素通りだったのに、

ここまで来れた。

 

すごいじゃないか、自分。

 

なかなかできることじゃない。

 

これほど頑張ったのだから、

入るのはまた今度でいいじゃないか」

 

そうかもしれないな、と思った。

 

自分も時々良いことを言う。

 

そうやってまた月日が流れた。

 

 

しばらくするとさらに

歯が痛くなった。

 

もう年貢の納め時かもしれない。

 

私は遺書をしたため、

身辺整理を済ませ、

覚悟を決めて死地へと臨んだ。

 

私は歯科クリニックの前に立った。

 

だが、その足は重い。

 

もしかしたら、長年不登校だった人が、

数年ぶりに学校の正門の前に立つ時、

こんな気分になるのかもしれない。

 

だが、私は自分の殻を破るため、

そして人生をやり直すため、

新しい一歩を踏み出した。

 

クリニックの中に入ったのだ。

 

ここまで来たら、

もう一気に本丸まで

攻め込まなければならない。

 

虫歯も親知らずもホワイトニングも

矯正もインプラントも一撃でやってもらおう。

 

私は受付の人に依頼を出そうとした。

 

受付の人 「あの・・・当院は予約制なんですが・・・」

 

私 「アッ、すいません・・・」

 

というわけで門前払いされてきた。

 

だが、なんとか予約はできた。

 

つづきはまた後日。

 

 

 

 

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